禁煙を簡単に出来る人もいればなかなか禁煙が出来ない人もいます。
禁煙出来ない人の場合にはタバコの中毒性によるものがほとんどです。
そもそもタバコを吸う理由は気分を落ち着かせるということですが、この落ち着かせる作用があるのがニコチンです。
ニコチンは体内に取り込まれると脳にあるニコチン受容体と結合し、快感を生じさせるドーパミンが放出されます。
これにより喫煙することで快感を得ることができ気分を落ち着かせる効果があります。

しかし、ニコチンは体内に取り込まれても30分もすれば抜けてしまいます。
タバコを吸えばニコチンが摂取できるということを覚えてしまった脳は、吸わないとイライラしたり落ち着かなくなるなどの症状が現れ、これに耐えきれなくなるとタバコを吸ってしまいます。
反対にこれを耐えきれば禁煙が達成できるわけですが、長年の習慣がある場合にはニコチン切れの状態の反動が大きすぎるためニコチンを原因としたタバコ依存の状態にあると困難です。

一方でタバコの健康被害に関して問題が提起されるようになり禁煙を医療の面からサポートすることも考えられるようになってきました。
そこで、登場したのが禁煙治療薬のニコレットです。
ニコレットは簡単に言えばニコチンが含まれたガムまたはパッチであり、ガムの場合には噛むことでニコチンを摂取しパッチは皮膚に貼ることで体内にニコチンを取り込みます。
ニコレットは計画的にニコチンを摂取することによって脳が求めるニコチンの量を減らしていき最終的には禁煙を達成するというものです。

期間としては1ヶ月から3ヶ月程度です。
3ヶ月間の使用が期限とされており、これ以上は続けることができません。
効果的にニコチンを求める体質を改善していく治療法の一つといえるでしょう。
しかし計画立てて行う必要があり、データによれば禁煙に成功したのは全体の41.6%とされます。
ただ禁煙が出来なくてもタバコの量を減らすことができるなどまったく効果がないという人はほとんどいません。
またコレットガムは禁煙外来だけでなくドラッグストアでも手軽に購入することができるため手軽な禁煙補助アイテムとなっています。

ニコレットの正しい噛み方について

ニコレットの使用方法としては、パッケージからガムを取り出して、ゆっくりと15回程度噛み柔らかくなったガムを頬と歯茎の間に1分程度置きます。
置いたあとに再びゆっくりと15回程度噛みまた頬と歯茎の間に置くといったこと繰り返します。
使用方法のポイントとしては頬と歯茎に置くということで、また噛み方もゆっくりと噛むことでニコチンの摂取をゆるやかに行いながら、体内に取り込んでいきます。
噛み方は普通のガムとは異なりニコチンを体内に摂取していることを意識することが大事です。

なお、体内へは口の粘膜から行われるため頬と歯茎の間に一定時間置く必要があります。
時間としては約30分から60分間程度で味がしなくなるまで行い、味がなくなったガムは紙などに包んで捨てます。
なお、ニコレットガムはガムが噛むことができる人が対象で入れ歯など歯が不自由な人は使用は困難です。

ニコレットには副作用もあります。
ひとつはガムとしては硬く顎への負担が大きいことで、顎や口に痛みを感じます。
またニコチンを摂取するという性質上、ニコチン由来の副作用もあります。
ニコチン由来の副作用は、口の中の粘膜で吸収されず食道や胃に入ってしまうと不快症状をもたらすことがあり胸焼けや吐き気、食欲不振や下痢などを引き起こす場合があります。
これら吐き気などの症状を抑えるためにもゆっくりと噛み口の中で吸収するように意識しなければなりません。

またニコチンが過剰に摂取してしまう可能性もあり、この場合には頭痛や不眠、イライラや吐き気、下痢、痙攣や震え、めまいなどを引き起こします。
これら吐き気やめまいといった症状はいずれもニコレットを使い始めた頃に起こりやすく噛み方に慣れていないことによって起こることが多いため、正しい噛み方ができるようになれば副作用も出なくなります。