タバコにはいくつもの害が含まれているといいます。
ある保険機関が突き止めた化学物質の種類はなんと4000以上です。
発がん性物質は約60種類を超えるそうです。
発がん性物質にはニコチンやタールなど代表的なものから、一酸化炭素やヒ素、シアン化水素、カドミウムなど、実に多くの物質が発がん性を持ちます。

タバコが人体に有害なことは今では知られた事実ですが、タバコは肌の劣化ももたらします。
喫煙するとニコチンと一酸化炭素の影響により、血管が収縮をして血行不良が引き起こされます。
血行不良となるとお肌の新陳代謝が促されません。

これによりお肌のハリに必要なコラーゲンの働きが衰えます。
同時にエラスチンやヒアルロン酸といった肌に大切な要素も欠乏し、乾燥肌になりやすく、シミやシワの原因になってしまうのです。
血行不良は皮膚の温度を下げる悪影響もあり、これにより肌や血管に酸素や栄養も行き渡りにくくなります。

タバコは活性酸素を増加させますが、これも見落とせません。
活性酸素はコラーゲンとエラスチンを損傷させるからです。
活性酸素によって小じわができ、やがては深いシワとなります。
さらには、活性酸素は体内環境を酸化させ、酸化の影響によりメラニン色素の生成が阻害されます。
メラニン色素が沈着すると今度は敏感肌が誘発されて、美容に良くない影響が及ぼされます。

そしてタバコはビタミンCを大量消費します。
タバコ1本に対して消費されるビタミンCの量は約25~100mgです。
これは一日のビタミンの必要量に匹敵します。
ビタミンCが不足するとコラーゲンが生成できなくなり、メラニン色素の生成も抑えられません。
ビタミンCは肌のキメを保ち、肌をバリアする効果もあるので、ビタミンCを失うことはお肌の状態を悪くすることに繋がります。

これまでタバコがもたらす害について詳しく説明してきました。
やはり美容のことを考えるなら、タバコは吸わない方が懸命でしょう。

タバコ顔と言われる顔について

喫煙者はタバコを吸っていない人に対して5年から10年も老化が進むと言われています。
喫煙者には特有の老化の現象が見られ、これを「タバコ顔」と呼んだり「スモーカーフェイス」と呼んだりします。

タバコ顔はお肌のハリが無くなり、シミやシワができ、毛穴が開いて、くすみが目立つなどの特徴があります。
タバコを吸うときは煙が熱いため、自然と目をすぼめがちですが、これが習慣化して目尻を下げる効果もあるようです。
さらにはタバコは食欲の低下をもたらし、頬がこけることもタバコ顔の特徴です。

この他の悪影響としては歯と歯茎の着色、白髪や脱毛、口臭なども伴いますから、老け顔になるのはもちろんのこと様々なデメリットが存在します。
若いうちは老け顔をメイクでごまかすこともできますが、年齢を重ねるうちにごまかしきれなくなります。
やはり美容を考えるなら禁煙を始めたいものです。

ただ、禁煙すると逆にお肌の調子が悪くなったという報告も聞かれます。
これについてはどう考えればいいでしょうか。
実は禁煙を始めてから、ニキビが出来たり肌荒れを起こしたりすることはよく知られた症状です。
しかし、これは悪い兆候ではなく、良い兆候です。

好転反応といって身体が健康になるために体に異常反応が現れることがあります。
不健康な状態から健康状態に戻るためには、体は一時的な作用を必要とすることがあります。
これが好転反応と呼ばれるもので、タバコの害の場合は有害物質を外に排出するために皮膚が荒れます。

体が健康になるために起こしている異常ですから、少し時間が経てば肌荒れやニキビは収まるでしょう。
好転反応は禁煙開始から2~3日がピークと言われ、その後1ヶ月ほど症状が続くことがあります。
お肌が健康になる途中ですから、その期間をしっかりと耐えれば、以前のようにハリのある肌が戻ってくるでしょう。