禁煙を自分の力だけで行うのは容易なことではありません。
そこで禁煙外来に通うことで禁煙を目指すという方法もあります。
禁煙外来は総合病院、内科や循環器科、婦人科など様々な診療科で行われています。
禁煙を行うにあたってはこれまでの喫煙歴や年齢、体質などが重要となります。
医師が幅広い知識をもとに禁煙を力強くサポートしてくれるので成功率は高くなります。
なるべく確実に禁煙したい、自分ではどうにもならないという方には特におすすめです。

禁煙外来を利用する明白なメリットの1つに禁煙補助薬の存在があります。
これはタバコを吸いたくなくなるための薬であり、医師はニコチンを含まない飲み薬とニコチンパッチを処方することが出来ます。
医師だからこそ処方できる薬を使用できるものも多いです。

ニコチンを含まない飲み薬は少量のドパミンを放出させる効果を持っています。
これにより、ニコチン切れの離脱症状が軽くなり、タバコをおいしいと感じにくくなる効果が表れます。
さらにはニコチンを含まない飲み薬とニコチンパッチには健康保険が適用されます。
そのため、患者さんの費用負担は少なく処方してもらうことが出来ます。

禁煙を治療する際には精神的なサポートも非常に重要となります。
医師はこれまでも様々な方のサポートを行ってきているため、患者さんが感じてしまいがちな不安なども理解し適切なアドバイスを行います。
タバコを止めたい方の中には家族に相談するのも難しいという方も珍しくなく、医師ならば気軽に相談できる可能性があります。
禁煙外来に通うのは費用の面が心配という方もおられるかもしれません。

しかし、タバコを止めることでタバコ代を減らすことになるので相殺することになります。
そのため、実質的な費用負担はそれほど大きくなりません。
それどころか、禁煙に成功することが出来れば将来的にお得になります。
病院で治療することへのハードルは昨今どんどんと下がっており、利用者は増えつつあります。

ニコチン依存症は立派な精神疾患

タバコが止められない主な原因として知られているのがニコチン依存症です。
タバコを止められないのは意思が弱いからという間違った認識を持つ方もおられますが、実際には本人の意思だけではどうにもならないニコチン依存症のせいです。
このニコチン依存症というのはれっきとした病気なので治療を受けるというのは自然なことと言えます。
タバコを吸うことで脳にあるニコチン受容体にニコチンが結合されます。
その際に生じるのがドパミンです。

このドパミンには脳に快感を与える働きがあるため、喫煙者はタバコを吸うことで快感を得られたような気分になります。
ところが、30分ほどで体内のニコチンが切れてイライラや不安などの症状が起こります。
これに対処しようとしてさらにタバコを吸うということを繰り返すとだんだんニコチン依存症になっていきます。
タバコを吸っている方が全てニコチン依存症というわけではありません。

ただ、どうしても止められない方、気が付いたらタバコを吸っている方はニコチン依存症である可能性が高いといえます。
昨今では低タール、低ニコチンのタバコを吸う方も増えていますが、ニコチン依存症になってしまえば大きな差は生まれなくなります。
ニコチン依存症は病院などにおいて病気の1つとして認識されていますので健康保険が適用されるケースがほとんどです。
健康保険が適用されるかどうか心配な方は医師に相談してみることをお勧めします。
ニコチン依存症は精神疾患の1つなので、「意思が強ければ止められるはず」などの精神論でのアドバイスはあまり効果がありません。
ニコチン依存症になったら適切な治療を受けることが重要であり、それがタバコを止めることに繋がっていきます。