禁煙補助剤のニコチネルパッチは、ニコチン置換療法に基づいた禁煙のアイテムで、皮膚に貼りつけてそこからニコチンを吸収するという仕組みです。
これによりタバコを吸わなくても禁断症状に苦しまずに済むので、無理なく禁煙に成功することになります。

なお、ニコチネルパッチの基本的な使用方法は、上腕部の外側・腹部・腰背部などの部位に起床時に貼り付け、就寝時に剥がすという内容です。
ちなみに、1枚あたりにニコチンが35mg配合されているニコチネルパッチ20とその半分の17.5mg配合されているニコチネルパッチ10の2種類が用意されており、徐々にニコチンの摂取量を減らしていくというやり方も可能です。

その場合の使用方法は、スタートから6週間はニコチネルパッチ20を起床時から就寝時まで貼り付け、その後2週間ニコチネルパッチ10を貼り付けるというものです。
これにより、約2ヶ月間という短期間で無理なく禁煙に成功することが出来ます。

なお、ニコチネルパッチは単にニコチンを配合しているだけではなく、タバコを吸っている時のようにニコチンの血中濃度が安定して保たれるように工夫が施されています。
具体的には、薬物貯蔵層の周囲をマトリックス層でくるみ、粘着層と支持体で挟むという構造で、マトリックス層から一定量ずつニコチンが放出されることになります。

ちなみに、ニコチネルパッチは「第一類医薬品」に指定されており、購入時には薬剤師から説明を受けて、使用上の注意を良く守って使わなくてはなりません。
効能・効果は、禁煙時の集中困難・落ち着かない・イライラなどの緩和で、添加物はAminoalkylmethacrylatecopolymerE・中鎖脂肪酸トリグリセリド・その他1成分です。
「TransdermalTherapeuticSystem」という独自の経皮吸収治療システムにより、禁煙に必要なレベルのニコチンのみを安定して皮膚へ放出するという禁煙補助剤です。

ニコチネルパッチの副作用で重篤なものはある?

ニコチネルパッチは皮膚に貼るだけという簡単な使用方法で、タバコを僅か2ヶ月程度で止められるという禁煙補助薬です。
現在の禁煙の主流として用いられている治療薬のようにタバコを嫌いになるという効果はありません。
禁煙時の集中困難やイライラなどの諸症状が緩和されるので、精神力だけでタバコを止めるのと比較するとはるかに簡単に成功することが出来ます。

なお、ニコチネルパッチにはこのような効果が期待できる一方、第一類医薬品に指定されているように相互作用・副作用などの項目で安全性上、特に注意を必要とします。
具体的に報告されている副作用としては、ニコチンを過剰に吸収したことで起きるものと貼り付けた皮膚の表面に生じるかぶれなどの局所的なものの2種類があります。
後者の場合はかぶれが出来た場所を避けて貼るなどで対処できる場合がありますが、前者の場合は重篤なものに発展するケースがあるので注意が必要です。

特に、ニコチン代謝の酵素活性が低い人・喫煙本数が少なくタバコへの依存度が低い人・タバコの煙を深く吸い込まずにふかすことが多い人・小柄な人・痩せている人などは普通の人よりニコチンの血中濃度が高くなりやすいです。
過剰摂取になる可能性も高くなります。
この内でニコチン代謝の酵素活性が低いという体質は、日本人の約10%に見られるのでかなりの人が該当します。

ちなみに、これらの人がニコチネルパッチを使用中に、悪心・嘔吐・下痢・激しい腹痛・頭痛・発汗・眩暈・手足のふるえ・けいれん・聴覚障害・視覚障害・神経障害・全身の脱力などの症状があらわれることがあります。
この場合は急性ニコチン中毒の可能性があるので、すぐにこの治療薬を剥がして皮膚表面を水で洗い乾燥させ、速やかに医師に相談しましょう。